第10章 どうしても気になる女
しばらく女の後を付けていると、
自分が一番拒絶反応を起こす場所に着いた。
調査兵団の基地……?!
あの女、調査兵団の兵士だったのか?!
予想外の行き着いた先に、
驚きで心臓の音が厭に早くなる。
服を脱いだところを見た訳ではないけど、
体はそんなに鍛えられているようには
見えなかったし
俺にぶつかった時の身のこなしも、
かなり鈍かった。
そんな奴に直接的に巨人との戦いを交える
調査兵団の兵士が務まるとは思えない。
ということは、兵士という立場で
ここに居る訳じゃないのか……?
すると、基地の中から誰かが出てきた。
急いで木の陰に隠れ、様子を盗み見る。