第81章 ●気持ちいい事だけ
「んぁっ、あ…!」
「……良かった。俺もしたかったんだ。」
正直に答えてすぐ、唇を重ねる。
間を置かず侵入してきた舌を受け入れると、
たちまち限界が近くなる。
いつもそうだ。
官能の極致に達する直前の凛のキスは
魅惑的で、妄りがましくて、
こっちまで快感の渦に巻き込んでくる。
「はぁっ、ん、
モブリッ、と…!イクっ…!!」
……分かってる。俺もすぐイクよ。
荒い吐息を漏らしながら、
心の中でそう答え、再び唇を求めると、
凛の中の震えを感じながら、
激しい絶頂感を味わった。