第81章 ●気持ちいい事だけ
「っ、ん、…モブ、リット…!」
「……どうしたの?」
「指、も、ダメっ……」
こうなったら指すら
敏感な性感帯に変わるのだろう。
凛の内部に入れ込んだ指先が、
小さく締め付けられる。
「いやらしい顔が見たくなったんだ。
凛の気はまだ済まないのかな?」
「……見せたら、イかせてくれ、る…?」
目元だけが解放され、
不意に瞼にキスをする。
潤んだ瞳を見るだけでも、
自分のものは小さく跳ねた。
「……ああ。いいよ。」
返事をすると、
すぐに顔を覆っていた手は解き放たれ、
恍惚とした表情が露わになる。
「こんなにいやらしくて可愛いのに。
隠す必要がないよ。」
困ったように視線を逸らす凛の唇に、
そっと唇を重ね、
優しくキスを繰り返しながら、
指先の動きを速めていく。
するとすぐに絶頂に達したときの
艶めいた声が響く。
締め付けられる指先をすぐ抜き出し、
間を置かず、
自分の膨らみ切ったものを挿し込んだ。