第77章 ●償い
「ダメだ。何故かかなり焦れる……」
「……どういう、こと?」
「こういうことだ。」
そう答えた矢先にシャツを捲り上げ、
凛の背中に手を回して素早く下着を外す。
露わになった膨らみを
躊躇することなく揉みしだき、
心地良い張りと均整を保った胸の感触に
酔い痴れた。
「あっ…んぅ…、」
「……我慢している声もいいが、
もっと遠慮なく啼いてくれていい。」
恍惚の色が混じり始めた
凛の表情を見ながら、
胸元にゆっくり舌を滑らせていく。
「あぁ、ん、ぁっ…!」
「……そうだ。もっと聞かせてくれ。」
興奮が身体を熱くさせる。
部屋に連れ込んだ時はこんなつもりはなく、
ただ酒と会話を楽しもうと
思っていただけだったのに、
今はもう、この昂った感情を
発散させたくて仕方がなくなっていた。
その時、
「ミケっ……!思い、出した!」
少し声を張った凛の発言に、
手を止めた。
「……何だ?」
「“ずっとお前を探していた気がする”」
その言葉を聞いた途端、
ドクンと心臓が音を立てた気がして
咄嗟に胸元を手で押さえた。