第78章 転生でも、そうでなくても、
「……ずっとお前を探していた気がする。
凛の世界にいるミケは、
お前にそう言ったのか……?」
「うん……そうだった。
そんな口説き文句初めて言われたし、
何故かすごく魅力的な言葉に思えて……」
何かを考えるように、
視線を合わせることがなくなったミケを
見つめる。
「なんか、
やっぱり繋がってる気がするよね……」
「ああ……
輪廻転生、っていうやつか?」
「……有り得るのかな……?」
「そんなことを信じたことはないが、
もしかしたら有り得ない話では
ないのかも知れないな……」
再び口を閉ざしたミケは、
私に覆い被さった状態だったが、
ゆっくり起き上がるとベッドに座る。
私も服を直し、ミケの隣に座った。