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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第70章 心揺るがされる出会い



「あんなに色々手掛かりは掴めたのに、
結局何がきっかけで
世界を行き来できたのかも
分からないままだしなぁ。」


「でも、凛がこっちの世界に来たのも
偶然みたいな感じだったし、
あの部屋に籠っていれば、
いつの間にか戻れるのかもね。」


「モブリット、
急に楽天的なこと言い出すね。」


突然のふわっとした発言に、思わず頬が緩む。

モブリットにしては珍しい、
適当な言い回しだ。




「ああ。
もう戻ってくれなくていいと思ってるから。
帰る方法については
そこまで真剣に考えてなかった。
それより
戻らないといけなくなる理由の方が気になる。」



「……いつもの
何にでも真面目なモブリットもいいけど、
そんな強気のモブリットもなかなかいいね。」


つい本音を漏らすと、
モブリットの顔が近付く。


「凛にそう言ってもらえるなら良かった。」


私の髪を撫でながら笑顔を溢すモブリットが
あまりに可愛くて、我慢することが出来ず、
近付いたモブリットの首に腕を回し、
勢いよく抱き着いた。

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