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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第9章 お礼の方法



……なるほど。

この世界の“プレイボーイ”も
処女は面倒だと思ってるみたいだな。



「おねぇさん、それなりに
経験してそうな顔してるけど処女なの?」


明らかに不満気な彼の顔を見ながら、
恥ずかし気な様子を出そうと、
彼からパッと目を逸らした。



「……まじかよ。
絶対経験あると思ったのに……」


明らかに落胆した様子の彼は、
ベッドに座り込み、肩を落としている。

私を完全に処女だと認識したようだ。


下手糞な演技でもやってみて良かった……


助けてくれた相手を騙すのも悪い気がしたけど、
助けたからと言って
身体を差し出せというスタンスの彼も、
なかなかの悪に属するだろう。




「……他のお礼考えるから、」
「なら、口でしてよ。」


「……は?」


発言を驚嘆の一言で遮られ、
思わず気の抜けた声が出た。

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