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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第9章 お礼の方法






「……待った。これ、デートじゃないよね?」

「これもデートの一環だろ。」


焦りを滲ませた声色で問いかけてみるが、
平然とした様子で返答され、言葉を失う。



彼に連れてこられた先は、
古びたホテルの一室だった。



ここまでノコノコと付いて来てしまった自分にも
問題があることは確かだけど、
“お礼のデート”という名目で
ホテルに連れ込む彼の神経を疑う。

第一、かなり若そうに見えるのに、
自然な態度でこんな場所に
女を連れ込むことができるのはどうなんだ?

この世界の男性は、
本当にエルヴィンやリヴァイのように
女慣れしてる人ばかりってことか?


頭の中は疑問符でいっぱいになりつつも、
冷静にこの状況の打開策を考えようと
軽く目を瞑る。

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