第63章 ●身体に刻まれている快感
エルヴィンに身体を支えられ、
執務机の上に座らされる。
書類が机の下に落ちる音がするが、
エルヴィンは特に気にしていない様子で
すぐにブラのホックを外し、
胸の先端付近に舌を滑らせた。
エルヴィンの肩にしがみ付き、
激しく情動的な愛撫を全身で受け止める。
もう我慢できる気がしない嬌声は、
エルヴィンの耳元で
煩いくらいに響いているだろう。
その時、横に置かれている貴族女性の
肖像画からの視線が気になり始め、
そっと裏返しにした。
「……なんだ。
睨まれている気がしたか?」
「……そうだね。
こんな所見られたら、恨まれそう。」
「お互い恨まれるくらいで済めばいいが。」
ふふ、と小さく笑みを溢すエルヴィンの唇は
耳裏に優しい口付けを落とし、
「普段の接待のやる気のなさが
露呈してしまったら、
もう調査費は稼げないだろうな。」
と、冗談めかした言葉を紡いだ。