第61章 ちょっとしたスリルとサービスを
「…んっ、はぁっ……、」
唇が離れた瞬間、
凛の荒い息遣いがひっそりと響く。
「ダメだ。抑えが利かない。」
「……最近、ずっとそれだね。」
「調査前に我慢しすぎた。」
「別に我慢してくれなくて良かったのに。」
「……本当にそうだったな。」
エルヴィンは再び凛の唇を求めると、
早々に凛の団服の中に手を入れ込んだ。
「っあ、んぅ……」
凛の我慢した末に出た、いやらしい声が
小さく木霊している。
……もう無理だ!!!!!
これは完全に自分のものが
反応しきってしまう!!!
あいつは何を悠長に
エロいことしてるんだ!!!
サービスのつもりなら
もっと凛の身体を見える様に
配置を考えろ!!!!
お前、故意に凛の後ろ姿しか見えないように
配置しただろ!!!
頭の中で叫んでいたところで、
エルヴィンの片手が、凛の背中の前で
部屋の扉を指差しているのが見えた。