第57章 ●自慰の調教
「……はぁっ…、急にどうした?」
「エルヴィンが可愛い顔するから、
ついムラッと来た。」
「……どんな顔だ。」
唇を離したときには
既に互いの息は上がっていて、
呼吸が交錯する音はますますの興奮を誘う。
「……ねぇ、もっとキスしたい。」
「……いいよ。」
横向きで向かい合って寝転び、
何度も何度も、
軽く、触れるだけのキスを繰り返す。
エルヴィンの表情が
恍惚としてきているのが見て取れる。
きっと自分も同じような状態に
なっているんだろう。
情動を抑え切れず、
エルヴィンのシャツの中に手を入れると、
すぐにその手を掴まれた。
「やっと触ってくれたね。」
「……え?」
発言の意味が分からず小首をかしげると、
片手でシャツのボタンを外され、
いつもの如く簡単に下着も取り除かれた。