第57章 ●自慰の調教
「……待った。嫌な予感がしてきた。」
「嫌な予感?大丈夫。
気持ち良くなることしかしないよ。」
それが嫌な予感だって言っているんだ……!
さっきから掴まれた右手を
離そうともがいているが、
無駄な足掻きにしか思えない程、
ガッチリ掴まれていて、
エルヴィンの意志の強さが窺える。
「もう抵抗するのはやめて、
素直に調教されてくれ。」
この顔は完全にやる気だ。
もはや反撃に出るしかない。
笑顔で変態発言をするエルヴィンのボトムスに
徐に手を入れ込む。
「……何だ。君も俺を調教したいのか?」
「いや、一回抜けば
ちょっと落ち着いてくれるかなぁと」
「いいよ。
君に弄られながら教えるのも楽しそうだ。」
全く話を聞いていない。
いや、話は聞いているのに無視だ。
だからこの人は厄介なんだ……
「まずはお手本から見せようか。」
艶っぽい声色が響いてすぐ、
胸の先端に鋭い快感が襲い、
小さく喘ぎ声が漏れた。