第57章 ●自慰の調教
「……何でエルヴィンにそんなことを……」
「一人でして十分に満足出来れば、
君も毎日誰かと寝る必要はないだろう?
ということは、必要以上に疲労することもない。
君は無駄に疲れずに快感を得られ、
しっかり休養できるのだから、
いいこと尽くしじゃないか。」
「だ、だからってそんなこと教えてもらうのは」
「大丈夫。君が気持ち良いと思っている場所や
刺激の仕方を教えるだけだ。
それについては、俺の方が詳しい自信がある。」
……どんな自信だ。
もう反論するのも
無駄なような気がしてくるが、
このまま自慰を教えられるような
辱めにあうことは避けたい。
「エルヴィン。ごめん、ハッキリ言うよ?」
エルヴィンの頬を両手で挟む。
「絶対!無理です!」
ふふふ、と顔を綻ばせ笑うエルヴィン。
急にそんな可愛い表情を見せられると、
欲情したくなるからやめて欲しい。
……いや、それでいいのか。
そっちの作戦でいこう。
思い立ってすぐ、
少しつぶれたままの唇を舌先で刺激した。