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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第8章 救世主……?



「……そんな顔をするな。」

穏やかな声が頭上から聞こえたと同時に、
大きな手が私の肩を摩る。


いつも暖かい手なのに、
今日はあまり温もりを感じないのは、
血気に任せて話したせいで、
自分の体温が上昇したからだろう。



「……何か他に私が力になれることはないの?」

「ありがとう。その気持ちだけで十分だ。」

エルヴィンがそう言った時、
部屋のドアが開いた。




「エルヴィン。そろそろ行くぞ。」

「ああ。」

部屋に入って来たリヴァイは
凛を見るなり小さくため息を漏らす。


「またふて腐れた顔しやがって……」

「……だって今日も留守番なんだもん。」

リヴァイの呆れたような声に、
不満気な声で言い返した。

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