第51章 尋問は正直に
「それで君が、兵団基地に残るのが
最善だと思った理由は?」
「正直に言います。
凛のことが気になっていました。」
「それはどの意味でだ?」
「……多分、リヴァイ兵長が思っている意味、
全てです。」
すかさず問いかけてきたリヴァイに対しても、
誤魔化すことなく
答えを述べるモブリットを見て
エルヴィンは思わず笑みを溢した。
「ははは、本当に正直に言ったな。
リヴァイが怖くないのか?」
「これから先、
嘘は吐き通せないと思うので……」
「いい度胸だな。」
リヴァイが立ち上がったのを見て、
モブリットは図らずも身体を小さく
ビクつかせた。