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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第50章 大好きだから、



「ごめん、なんか余計な話だったね。」


「いや!そんなことはないよ!」


咄嗟に声を上げて否定する。



「私は調査に出られない分、
調査に出ている人の気持ちを知りたい。
それを知らないで作戦なんて考えられない。
……本当は、自分も戦えるのが
一番いいんだけどね。」


自分の運動神経の鈍さを
いくら呪ったところで、
足手まといにならない訳じゃない。


一旦は諦めたことだけど、
実際まだ未練のようなものはあった。










私は、私がこの世界に来た、
来ることが出来た意味を
まだ見つけられていない。















「いいよ。
凛は戦いなんて知らないままで。
……と言うより、知らないでいて欲しい。」


少しの間の後、モブリットは再び口を開く。



「凛にはここで待っていて欲しいんだ。
きっと団長や兵長も同じ気持ちだよ。
君がここで待っていることが、生きる意志に、
どんな苦しい状況でも戦い続ける力に繋がる。」



「……モブリットがそう言ってくれるなら、
ちょっと気持ちが軽くなるよ。
ありがとう……」





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