第47章 ●欲望の赴くままに
「…エル、ヴィンっ……、」
突然利己的なキスをしたからだろう。
苦しそうに呼吸をする凛が
首にしがみ付いてくる。
もう、彼女のどんな行動すらも
興奮を誘い、本当に本能の赴くままにしか
行動できそうにない。
既に何度も可愛がり、愛液の溢れた部分に
自分のものを擦り当てる。
焦らしたい、そう思っても、
身体は言うことを聞かず、
そのまま一気に押し込んだ。
「んぁ、んぅっ…!」
「……すまない、抑えが利きそうにない……」
動きと一緒に凛の指の爪が、
首筋に強く食い込む。
鈍い痛みが纏わりつくが、
気にせず腰を動かしていくと、
その痛みすらも快感に変化した。
……だが、これは痕が残りそうだな。
そう思うと、何故か笑みが零れ、
凛がこの身体に痕を残すことに
悦びを感じる自分に違和感を覚えるが、
これも“凛だから”と、思うと、
納得してしまう自分もいた。