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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第47章 ●欲望の赴くままに





「……強がり過ぎだよ、エルヴィンは。」


服を全て剥ぎ取り、
貪るような愛撫を重ねている最中、
凛は呟くような繊細な声を漏らす。



「ハンジだって、そう思ったから、
エルヴィンに手紙なんて
寄越したんでしょ?」


「……よく分かったな。」



あの手紙には、勢いのある文字で


“欲望の赴くままに”


と、それだけ書いてあった。



その結果、
一瞬欲望に忠実に行動したが、
我に返った瞬間、
負傷しているリヴァイが頭に過っていた。




「そこがエルヴィンの、
いいところでもあるけど、
悪いところでもあるよね。」


少し息の上がっている凛の手が、
頬に当てられる。


汗ばんだ手のひらが
頬を濡らし、熱を誘う。




「……だが、
凛はこうして戻って来てくれた。」


「そりゃ、あんなキスされて、
気にならない訳ないでしょ。」


あれは興奮するのを通り越して、
怖かったくらいだもん。

そう言って小さく笑みを溢す様子も、
今の自分には感情の高揚に繋がった。

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