第6章 仕事内容と仕事仲間
「おい、いつまで嗅ぐ気だ。」
リヴァイは呆れた表情でミケを見入る。
「確かにいつもよりかなり長かったな。
そんなに興味深い匂いがしたのか?」
エルヴィンは少し笑いながらミケの肩を叩いた。
「お前とは上手くやっていけそうだ。」
そう言ったミケに手を差し出され、
反射的に差し出された手を握る。
匂いで相性が分かるのか?
香りの相性診断……?
ミケの発言に疑問を抱きつつも、
握手をしたミケの手は異常なまでに
優しい温もりを感じられ、
意図せずとも、頬が緩んだ。
そして、その様子を見ていた
エルヴィンとリヴァイは、
密かに肩を撫でおろしていた。