第42章 ●意外と意外の組み合わせ
「…んっ、モブリット、
こっちのが意外なんだけど。」
「……どういう意味?」
「モブリット、
こんな感じの人だと思ってなかった……」
「こんな感じってどんな感じだろう。」
小さく笑っているモブリットの吐息が
耳元にかかり、
それだけでも身体が震える。
それを察したであろうモブリットに、
優しく耳輪を舌でなぞられ、
思わず卑猥な声が漏れ出た。
「……まぁ、凛からしたら
大したことないと思うけど、
取り敢えずはスッキリしてもらえると思う。」
いやいや、
既に大したことある段階ですよ、
そう言ってしまいたいが、
ゆっくり胸元を這い廻り始めた舌先に絆され、
声を出すと、喘ぎ声が
混じってしまいそうで躊躇われる。
ボタンだけ外されたシャツから見える生肌に、
濡れた温かい感触が広がっていき、
身体を捩りたくなる程に下半身が疼いてきた。