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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第40章 好きの種類



「お前も大概凛のこと、
いやらしい目で見てると思うがな。」



師団長に言われたくないです。


と、思わず即答しそうになった言葉を
必死で呑みこむ。




「……そんなつもりはありませんが、
そう見えたなら気を付けます。」


取り敢えず返事は
こんなところでいいだろう。

と、師団長の小さく笑う声が耳に入った。



「お前はエルヴィンに似てるな。」



団長に似ているなんて恐れ多いです、
そう答えるより先に、


「そうやって自分が納得いかなければ
絶対認めないし、
それに関してはほぼ例外がない。
軽い気持ちで話してるこっちとしては、
意志が強すぎて嫌になる。」

そう言って気怠そうに頬杖をつく師団長に
視線を送られる。


「……すみません。」

「別にそれが悪いわけじゃねぇが、
そんなに頑なだと
もし本当は自分の納得いかない結果だった時、
二の足踏むのが大変だろう。」

まぁ、エルヴィンはそういうところも
周到に考えてるから大丈夫なんだろうが、
と付け足すと、
その要領の良さが気に食わない、
とでも言いたげな表情を浮かべた。

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