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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第40章 好きの種類




「……ただ、
それも酷いのかも知れないけどね。」


「……と言うのは?」


「だって、私はジャンの気持ちに応えられない。
……多分、これから先もずっと。」



それがどういう意味を持つのか、ふと考える。



凛が既に誰かに想いを寄せているからか、
それとも、
もしかしたら元の世界へ
戻ることがあるかも知れないからか。



どちらにしても、
考えただけで胸の奥がチリチリと痛む。





「……それでも、まだジャンのことを
よく知ってる訳じゃないし、
完全にジャンに
チャンスがない訳じゃないだろ?」

「なに、急にジャンの肩を持つね。」


凛の言う通りだ。


でも、このままジャンがフラれる前提で
話を進めるのは、どうも悲しすぎる。




「ジャンの肩を持つわけじゃないけど……
まだ凛はこっちの世界に来て
間もない訳だし、
これから先、出会いだってたくさんあるよ。」

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