第39章 再会の意味
視線通りのいやらしい顔をしてる。
あの時、あの、手だけで
イかされ続けた時と同じ目だ。
もう完全に凛のペースだということは
一目瞭然だし、
ここから逆転させようとも思わない。
……凛の指先に
これ以上下手な動きをされると、
取り返しのつかない状況になりそうだからだ。
「まぁ、私もどっちかって言うと、
そっちの方が自然な考えかなぁと思うよ。」
ジャンも、これだけで
そんな顔になってるしね。
そう小声で、しかもニヤついた顔で
付け足す凛の手を掴むが、
「……なに?これだけなのに、
その気になりそうだからやめて欲しい?」
そう問われ、まだ僅かに残って
足掻いているプライドが凛の手を離す。
だが、それと同時に、凛の指先からも、
一気に淫猥さがなくなったのが分かった。