第39章 再会の意味
「お前が団長と、なに?」
「……いや、そりゃ、
団長は仕事人間っぽく見えるけど、
実際秘書と色々してんだろうって。」
凛の指先が、
自分の指先から腕にかけて、
ゆっくり這い廻る。
“あの時”のことを
思い起こさせるような淫猥な手付きに、
背筋がゾクゾクと伸びる。
何故突然こいつがこんな行為に
出たのか分からない上に、
凛の視線は俺から一切動かず、
不意に一体自分はどこを見ていればいいのか、
なんてことを考えてしまい、
自然と早口になるし、声も上擦る。
「色々、ね。例えば?」
「は、そ、そんなこと知るかよ。」
「知らなくても想像くらいするでしょ?」
もはやこいつが何でこんなに
食い付いて来るのかが分からない。
「別に想像しねぇよ。」
「そう。じゃあ今想像してみて。」
……は?
そう思った瞬間、
凛の指先が腕から太腿へ自然に移動し、
思わず身体をビクつかせた。