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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第5章 モブリットの情動



「凛さんがその気になったら
誘ってください。」

自分には珍しく、
少し冗談めかしたことを言ってみると、
凛さんの頬はますます緩み、
その様子は自分の身体を少し熱くさせた。


「分かった。」

表情を緩めたままそれだけ言った凛さんは、
ゆっくり目を閉じる。



彼女が安心して眠れるように、
今はそっと見守るべきだ。


……それでもどうしても
抑えきれない衝動があり、
凛さんの髪をそっと撫でる。

凛さんは目を瞑ったまま動きはなく、
もう微睡の中にいることを察する。


柔らかい髪を撫でながら、
団長の顔が綻んだ理由が
分かった気がして、思わず頬が緩んだ。



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