第34章 ●リヴァイの衝動
自分でもクサいセリフを吐いたと思う。
“愛情”なんて言葉を
女に振りかざし、囁いたのは初めてだ。
言った後に幾許かは後悔したが、
一気に赤面した凛を見ると、
クサいセリフも
たまには悪くないのかも知れないと思えた。
さっきとはうってかわって
穏やかなキスを繰り返しているだけで、
もう下半身は完全に反応しきっている。
一度へたれた時は、
しばらく使い物にならないんじゃないかくらいに
思っていたが、
凛の言葉の影響力は絶大だったようだ。
頬を赤らめたまま自分の首に縋りつき、
キスを繰り返す凛の顔を盗み見る。
この顔を見ているだけで、
自分のものは小さくビクついた。
「……ん、リヴァイ、キツそうだね。」
唇を離した凛に微かな笑みを溢され、
自分のものが凛の腹を
圧迫していたことに気付く。
「……ああ。もう一瞬で出そうだな。」
「……まだキスしかしてないのに?」
「それだけで十分気持ち良いからな。」
かなり素直に答えると、
凛の頬はまた赤く染まる。
「……ねぇ。
もう恥ずかしいからいいよ、そのキャラ。」
思わず両手で顔を覆った凛の指先に、
そっとキスを落とした。