第33章 リヴァイの感情
「お前、エルヴィンを誘ったのか?」
そう問いかけた途端、
凛の目の色が変わる。
的を射た質問過ぎたか……
この話はあまり聞きたくないが、
核心に迫る為には聞いておくべきだろう。
「……誘った。
本当、自分でも引くくらいに誘った。」
思わず吹き出す。
正直すぎだ。
言葉には出さず、
軽く凛の頭に手を置いた。
「それで、エルヴィンは?」
「誘いに乗らなかったから
この状況があるんだと思わない?」
俺が吹き出したことに反応してか、
少し頬が緩んでいる。
とりあえず、どう拒否されたかまでは
言いたくないのだろう。
だが、そこまで聞ければ十分だ。
エルヴィンの決意は十分俺には伝わった。
「……その質問って、
する意味があったの?」
「まぁな。」
それだけ答えて
凛のシャツのボタンに手を掛ける。
が、すぐに手を掴まれて動きを止めた。