第33章 リヴァイの感情
「っ……はぁ、くそ、
少しはこっちのやりたいことも」
「やらせない。」
凛はそれだけ言うと、
慣れた手つきでクラバットを外し、
シャツのボタンに手を掛けた。
……おかしい。
いや、こいつがおかしいことをすることは
時たまあったが、今日は一際おかしい。
「どうした?
やっぱり何かあったんだろ?」
そう聞いてみるものの、
ボタンを外す際の服が擦れる音以外、
返事はない。
「……おい。」
リヴァイが顔を覗き込もうと腰を捩った瞬間、
唐突にシャツの中に手を入れ込まれ、
胸の先端に鋭い快感が奔り、
小さく息が漏れた。
「……っ、なぁ、聞いてんのか。」
「聞いてる。」
「聞いててその対応か?」
「今日リヴァイよく喋るね。」
凛は小さく笑みを溢し、
捲り上げられたシャツから垣間見える腹筋に
舌を這わす。