第33章 リヴァイの感情
「……そうだったか?」
「まぁリヴァイの方が強引だったからね。」
「まぁどちらかというと
そうだったかもしれねぇな。」
「いやいや、
断然リヴァイの強引さの方が勝ってたよ。」
そう言って頬を緩める凛は、
いつもの顔色に思えた。
「俺の強引さの話はもういい。
お前が何で今、こんな強硬手段に
出てんのかを聞いてんだよ。」
「強硬手段?
確かに強引かも知れないけど、
リヴァイは強引なのも好きだと思って。」
答えになってない、
そう言おうと開いた口は、
凛の唇に、それこそ強引に塞がれた。
唇が重なるだけで、身体の奥が熱くなる。
いや、凛に押し倒された時点で
相当血は騒いでいた。
ただでさえ調査に出る前だ。
血の気が多くなるのも仕方ない。
重なった唇を徐に咥え込み、
舌を入れ込む。と同時に、
凛の舌が口内に侵入し、
身動きが取れなくなる。
行き場を失った舌を逆に啜られ、
一気に下半身に血液が集中した。