• テキストサイズ

君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第33章 リヴァイの感情



「……お前がおかしいからだろうが。
いきなり強引になった理由を言え。」

「理由なんてない。」

「嘘吐け。」

リヴァイは凛の腰を掴み、
引き離して表情を盗み見ようとするが、
上手く掻い潜られ、
顔までは見えそうにない。



「……仕方ねぇな。」

気乗りはしないが
こんな状態で続けるのも癪だ。

リヴァイは勢いよく凛の身体を引き離すと、
逆に強く押し倒した。



「っ………痛い。」

「悪い。
俺もこんな乱暴にするつもりはなかった。」

が、こうでもしないと
お前は俺の話を聞かないだろう。


やっと見えた凛の表情は、
それを見るだけで色々と察しが付くものだった。




「………なに?」

「言い当てたくはないが、
お前、エルヴィンと何かあったな。」


そう言った途端、一瞬時間が止まる。



「ったく……分かりやすすぎるだろうが。」

「……いや、別に何もないよ。」

「何もないのにその顔か?」

凛の両頬を片手で掴むと、
冷えた体温が指先に伝わった。

/ 1588ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp