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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第5章 モブリットの情動



喜怒哀楽。


確かに、団長には
その中で抜けている感情が多い。

特に団長が哀しさで顔を歪めている姿は
まだ見たことがないし、
楽しそうに笑う場面は、
凛さんがこの世界に来るまで
見た覚えがなかった。



「……ここに来て、ちょっとだけ分かった。
私の世界にいた時のエルヴィンと、
こっちの世界に居るエルヴィンは、
やっぱりどこか違う。
エルヴィンの仕事してる姿を見る様になれば、
きっともっとそれを感じる気がする。」


そう言う凛さんの表情は、
どこか寂し気にも見えるが、凛々しさも感じた。



「……凛さんは団長たちと
まだ一か月ほどしか一緒に過ごしていないのに、
団長のことをすごくよく分かってますね。」

「まぁ、それが事実かどうかなんて
分かんないけどね。」

さっきまでの凛然とした雰囲気を
掻き消すかのように、
凛さんはフッと優しい表情を浮かべる。

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