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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第5章 モブリットの情動



「……すみません。
もう、ほんと……自分が恥ずかしいです……」

「いや、ちょっと安心したよ。
モブリットが人間らしい感情を
持ってることが分かって。」

顔は伏せたままで、
少し冗談めかした口調で話す凛さんを
垣間見る。


「モブリットはそういう欲が
ない人なのかと思ってた。」

「……俺だけが、凛さんの部屋で
二人きりになることを
団長から許されてるから……ですか……?」

「そう。よく分かったね。
エルヴィンは警戒心が異常に強いから、
少しでも私に手を出しそうな相手なら、
絶対二人きりになんて
させないだろうと思って。」

凛さんの発言を聞いて、
団長からの信頼を裏切ってしまった気分になり
ますます気分が落ち込み、
思わずため息が漏れた。

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