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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第30章 女慣れした新たな仲間



「凛……って兵長が言ってた……!!」

オルオと呼ばれていた、最初に私に
声を掛けてきた彼は
そう言いかけて思いっきり舌を噛む。

あまりの勢いに
思わず小さく悲鳴を上げてしまった。


「だ、大丈夫?!」

「大丈夫です。いつもの事なので。」

焦った凛の声とは裏腹に、
大丈夫と言い切るペトラの声は
冷淡なものだった。



「久しぶりに心配してもらえたな。オルオ。」

「……ああ。
さすが兵長が認めた女性なだけある……」


二人の会話を聞いていると、
リヴァイは自分のことを
どんな風に話していたのか気になってくる。


いつだったか班員にデートについて
示唆してもらったことがあるようだが、
リヴァイと自分がどこまでの関係性なのか、
この人たちは知っているのだろうか。




「一度お会いしたいと思っていたんです。
兵長が斬新で柔軟な考え方を持つ、
頼りになる秘書が幹部組に入ったと
話していたので。」

ペトラが笑顔で言ったその言葉は、
自分の紹介としては勿体ないくらいに
ありがたく、嬉しいものだった。

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