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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第30章 女慣れした新たな仲間



「うん。オルオはいた。でも……」


でも……?

女性のそれに続く言葉は私についてだろうか。

見慣れない調査兵がいる、
ほんとにあいつは調査兵なのか?
団長に確認を取ってみよう

なんていう最悪の方程式が思い浮かび、
咄嗟にその場から立ち去ろうと踵を返した。


その時、

「もしかして、凛、さんですか?」

男性の声に引き寄せられ、
返した踵を思わずまた返す。


「やっぱり。そんな気がしたんです。」

初めてみるその女性の緩んだ表情は、
とても柔らかく穏やかで、
どこかほっとしてしまう。


「私はペトラです。
リヴァイ班に所属している、と付け足したら
分かりやすいですかね?」

「あ。分かります。
……ということは、あなたがエルド?」

「え。俺の名前、知ってくれているんですか?」

彼は頬を緩めると更に男前度が増す。


「リヴァイ兵長から少し聞いていたので……」

リヴァイから特別班のメンバーについての話は
少なからず聞いたことはあるが、
色々聞いているので親しみが湧きます、
なんて言っていいものか分からないので
取り敢えずそう返事をした。

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