第30章 女慣れした新たな仲間
「リヴァイ兵長がそんな風に大っぴらに
人を褒めることはあまりないですからね。
俺たちにも紹介してもらいたいと
思っていたんですが、なかなか機会がなくて。」
エルドがそう言って凛に微笑みかけた時、
「ペトラ!兵長が探してるぞ!!」
という声が後方から聞こえ、
ペトラは瞬時に後ろを振り向く。
「そうだ!!
対人格闘の相手してもらうんだった!!」
「兵長待たせたら後が怖いぞ。」
エルドの声とほぼ同時にペトラは走り出す。
が、パッと後ろを振り返ると、
「凛さん!
またゆっくりお話ししましょう!!」
そう言って凛に笑顔を向けると、
可愛らしい顔に似つかわしくないくらい
機敏な走りで去って行った。