• テキストサイズ

君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第30章 女慣れした新たな仲間



「ほう……そうか。
調査兵団に入ろうと思うなんて、お前も」

「ちょっとオルオ!
あんたまたこんな所で油売ってんの?」

「ぺっ、ペト」

「いい加減にしてよね。
同じ班員の身にもなってくれる?
あとその口調、ほんとやめて。
全然似てないから。」


話しかけて来た彼の言葉を
悉く遮る女性の出現にホッと肩を撫でおろす。

と同時に、二人の会話は可笑しくて、
どうしても頬が緩んでしまった。




「すみません、うちの班員がご迷惑を……」

女性はそこまで言って、
凛の顔をじっと見入った。


「いえ、大丈夫です。」

なぜ私はこの女性に
見つめられているのだろうか。

理由は定かではないが、
何かを悟られてしまう気がして
そっと目を逸らし、
無駄だと思いつつも
また巨人模型の方を見つめ、
メモを取っているフリに徹した。



「ぺトラ。オルオは見つかったのか?」

女性の後ろから現れたのは、金髪の男性だった。

艶のある金髪は後ろで軽く結ばれている。

横目でチラリと見ただけだが、
なかなか整った顔立ちをしていて、
もう少しちゃんと見てみたいと考えつつも、
女性の視線が気になる為、断念した。

/ 1588ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp