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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第29章 依存




全員がミケの部屋から出ると、
ハンジは大きな欠伸をする。


「なんだか気が抜けたよ。」

「……そうだな。今日はもう休みたい。」

「お前が休みたいだなんて
口にする日が来るとは。」

ミケはハンジに同調するエルヴィンの発言に
目を丸くした。


今日はリヴァイが
珍しく自分に憤怒する様子を眺めたり、
エルヴィンの疲れ切った表情を
目の当たりにしたりと、
なかなか興味深い場面ばかり
目撃している気がする。



「凛が来てからエルヴィンは
何かと休みたがるようになったな。」

「なんだ。そんなことを言われたら、
俺がやる気のない男になった様じゃないか。」

「ははは、そんなことはないでしょ。
こっちに帰って来てからますます、
冴えた作戦を案出するようになったしね。」


ハンジの発言に心の中で大きく頷く。



エルヴィンもリヴァイも、
この世界に戻って来てからの方が
調査に対してキレた発想をするようになった。

それは凛の世界で何か学ぶものがあったのか、
それとも凛そのものが
二人に何かしらの影響を与えたのか……

まぁ、そんなことは聞くまでもないだろう。

凛を間に挟み、
歩き出した二人に目を向ける。

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