• テキストサイズ

君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第29章 依存




エルヴィンは部屋に入るなり、
小さく息を吸い込む。


ミケの部屋は廊下より少し暑く、
湿度の高さも感じ取れる。

中で“何か”が行われていたであろうということは
容易に察しがついた。


そして、ミケのベッドで横たわる
凛の姿を直視し、
図らずもため息が漏れ出した。

他の兵員のものより大きめに作られた
長身のミケに合わせたサイズ感のベッドは
凛が寝ていることにより
ますます大きさが際立つ。



「ああ、凛か。
疲れが溜まっていたんだろうな。
ついさっき、突然糸が切れたように
ベッド倒れ込んで眠ったよ。」

「疲れがたまっていた?
ここで疲れが溜まったの間違いじゃねぇのか?」


リヴァイに対しては
いつも口が悪いと忠告している立場だったが、
こればかりは同意だ。

今の凛の疲れは、
仕事に対するものだけじゃないだろう。



胸の奥からふつふつと何かが
湧き上がってくるような気配がして、
それを抑えるかのようにそっと目を瞑る。

/ 1588ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp