第29章 依存
「ねぇ。これ、どういう状況?
3人で“なかよく”してるってこと?」
「……さっきから、抜く抜かない、
モブリットを楽にしてやれ、
でもミケだって辛いでしょ……
と、艶っぽい声ばかり聞こえるんだよ。
これは本当にそういうことだと思うか?」
ハンジに質問され、
逆に質問を返すエルヴィンだったが
「うぁっ……!
まっ、待って!凛さんはいいんで!
じっとしていてください!!」
というモブリットの
艶気すら感じられる声を聞き、
咄嗟にドアノブを握った。
………が、
「エルヴィン、今開けるの?」
と言うハンジの声で動きを止める。
「今開けないでいつ開けるんだよ?!
止めに入らねぇとマズイだろ!」
「いや、今開けて最中だったら
もっと気まずいんじゃないの?
ここまできちゃったんだから、もう最後まで
終わるのを待ったほうが良くない?」
興奮した様子で話すリヴァイとは反対に、
ハンジは冷静に問いかけた。