第29章 依存
「凛……そろそろ終わりにしよう。」
声の途中途中に、
ミケの荒い息遣いが聞こえる。
「でもっ……」
「凛さん……、
俺もミケさんに同意します……!」
何かを否定する凛に
呼びかけるモブリットの声も、
心なしか震えていて、
疲弊しているような様子が伝わってきた。
「お前はよくやった。
だがもう俺もモブリットも限界だ……
特にモブリットはマズイんじゃないのか?」
「……は、はい。
俺、先に抜いていいですか?」
「いや、ダメだよ!私が抜くから!」
部屋にモブリットの荒い呼気交じりの声と
凛の焦ったような声が響くと、
エルヴィンとリヴァイは
2人同時に勢いよく立ち上がった。