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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第5章 モブリットの情動



「……それでももし、団長や兵長に
相談しにくいことなら、
俺で良ければいつでも聞きますから。」

付け足すようにそれだけ言って、
咄嗟に掴んでしまっていた
凛さんの腕から手を離す。


「すいません……
早朝から部屋に押し入ったのは俺なのに、
なんだか説教染みたことを言ってしまって……」


まさにそれだ。


自分の言った言葉に深く賛同する。

まずそれを深く謝るべきだ。

それなのに、厚かましく差し出がましい発言を
どれだけ連発してるんだ……


いつも分隊長を抑制している筈の自分が、
ここまで抑えの利かない人間だったことに、
落胆せずにはいられない。

情けない思いで、
肩を落としそうになったその時。


手に暖かい感触が伝わり、顔を上げた。

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