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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第5章 モブリットの情動



「ありがとう……
でも、ほんとに大丈夫だから。」


“大丈夫”


その言葉を、一緒に過ごしていたこの数日間で
何回、何十回聞いたことだろう。

普段なら気にならない言葉だが、
今日はヤケにその言葉が頭の中に残り、
自分を安心させるような笑顔を
浮かべる凛さんの腕を掴んだ。


「俺に話しても無駄だと思うから、
いつもそうやって“大丈夫”しか
言わないんですか?」


俺が予想外なことを口走ったからだろう。

かなり目を丸くしている様子を見て、
少しばかり自分の発言を後悔する。



……だが、ここまで言ってしまったら、
最後まで言うしかない。


腹を括り、再び口を開いた。

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