第24章 売り言葉に買い言葉
3時間にも及ぶ会議が終わり、
重苦しい雰囲気が漂っていた会議所を後にする。
「一気に寿命が縮まった気がする……」
「それはマズイな。」
エルヴィンは凛の呟きを聞くなり、
表情を曇らせ、凛の顔を覗き込む。
「……いや、団長の心配には及びません。」
「だが、
君の寿命が縮むことは放っておけない。」
冗談半分で呟いた発言に対して、
真剣な表情で食い付いてくるエルヴィンに
戸惑いつつ、エルヴィンから視線を逸らす。
「……エルヴィン。」
エルヴィンの横を歩いていたリヴァイは、
エルヴィンの肩を小突き、
視線を斜め後ろに向けた。