第21章 小出しになんてできない想い
「なら私も訓練に参加させてよ。」
「無茶言ってんじゃねぇよ。」
「じゃぁリヴァイとエルヴィンが
訓練してるところ見せてよ。」
「俺たちの訓練風景を見たところで、
体力はつかねぇからな。」
「一回くらい
見学させてくれてもいいじゃん……」
凛が不満気な声を出すと同時に、
リヴァイは立ち上がり
「ちょっと待ってろ。」
と、それだけ凛に声を掛け、
部屋を出て行った。
部屋に取り残された凛は、
紙袋に視線を向ける。
リヴァイは一体何を買ったんだろう。
かなり興味はあるけど、
リヴァイが居ない隙に盗み見るのは
どうも抵抗があった。
それに、部屋に帰ったら
見せてくれると言っていたし、
別に今すぐ焦って見る必要もない。
凛は軽く目を閉じ、
リヴァイが戻って来るのを待つことにした。