第20章 デートらしいデート
商店街の路地を通り、一軒の店に辿り着くと
リヴァイは迷うことなく
その店に足を踏み入れた。
「……わ、可愛い雑貨屋さんだね。」
凛は店に入るなり、感嘆の声を上げる。
店内はヴィンテージの家具や雑貨、
陶器などの他にも
ハンドメイドの小物やシンプルな食器類が
所狭しと並んでいた。
「リヴァイがこういう所に来るの、
意外だなぁ。」
「……そうだろうな。」
リヴァイはフッと息を漏らし、
「だが、この店は
それだけが売りじゃねぇからな。」
と、ヴィンテージもののソファーを横目で見る。
「お前は自由に店の中見てろ。」
リヴァイは凛にそう声を掛けると、
店の奥に足を進めた。