第19章 守りたい理由
席に戻ってきたリヴァイとジャンは、
見た感じ特に何かがあった様子はなく、
凛は少しの安心感を覚える。
でも、何も話していない、
ということはないだろう……
ジャンに視線を送るが、
目が合いそうな兆しも見られないので、
隣に座ったリヴァイに視線を向けた。
「注文は済んだのか?」
「……あ、はい。
エレンがしてくれました。」
普通に話しかけてくるリヴァイを見て、
やっぱり大した話はしなかったってことだろう。
と、思うことにする。
私が気に掛け過ぎているのも不自然だ。
2人がその様子なら、私も自然に接しよう。
再び人懐っこいキャラに戻り、
リヴァイに話し掛け始めたエレンを見ながら
コップに注がれた水を一口、口に含んだ。