第19章 守りたい理由
「お前はいくつか嘘を吐いてるようだが、
凛がお前を咎める様子がない以上、
俺はお前を責め立てるつもりはない。」
リヴァイは額に汗を
滲ませるジャンに詰め寄ると、
「……だが、今度凛に
余計な手出しをするようなことがあれば
訓練兵であっても容赦はしねぇぞ……」
そう言って鋭い目付きでジャンを注視した。
ジャンはリヴァイの視線を受け、
しばらく体を硬直させていたが、
リヴァイ兵長がそこまで凛を守る理由は
何なんだ……?
俺はこのまま大人しく
言い上げられるだけでいいのか?
と、悶々とした気持ちが湧き上がってくる。
気が付いた時には、
「リヴァイ兵長は凛の何なんですか?」
そう問いかけていた。