第19章 守りたい理由
「お前が凛を助けた、というのは本当か?」
「……はい。」
「その後、凛が心配になって
基地まで後をつけたというのは?」
「……本当です。」
ジャンはリヴァイの一問一問に怯えつつも、
なるべく声色が変わらない様に返答していく。
「そうか……」
リヴァイは何か納得したように、
少し目を伏せた後、
「お前は凛に気があるのか?」
と、再びジャンの目を見入った。
ジャンは不意に視線を逸らしそうになるが、
ここで兵長と目を逸らせば、
凛に気があると取られる……
そう思い、リヴァイの目を見つめたまま、
「………いえ、ないです。」
と、なるべくハッキリした口調で答えた。