第18章 金眼からの敵対視
凛は二人の後姿を見送りながら、
少しばかり嫌な予感を覚える。
リヴァイがジャンをトイレに連行……?
……ジャン、大丈夫かな。
メニュー片手にそんなことを考えていると、
斜め前の席に座っているエレンからの
強い眼差しを感じ、視線をエレンに向けた。
大きな瞳と目が合った瞬間、
「お前はリヴァイ兵長の何なんだ?」
と、少し険しい声で問いかけられ、
一瞬身体が硬直する。
リヴァイと話していた時は、
犬の尻尾と耳が見える気がしたくらい
人懐っこくて可愛らしいイメージがあったのに、
今はその印象とは全くの正反対だった。
「……質問の意図が分からないんだけど。」
そう問いかけると、丸い目は少し細くなる。