第18章 金眼からの敵対視
「意図?
ただオレは、あんたとリヴァイ兵長の関係を
知りたいだけだ。」
相変わらずの厳しい声色……
彼がその質問をする意味が分からないけど、
ここで私が動揺する訳にはいかない。
少し息を吸い、意図的に表情を緩める。
「リヴァイ兵長と私は、
見ての通り上司と部下の関係だよ。」
「その割に、
兵長はお前のことばっかり気にしてたな。」
「……気にしてた?」
「ジャンとお前が歩いてるのを、
じっと見てた。」
「………そう。」
リヴァイは私とジャンの関係を
まだ疑ってたのか。
と言うことは、やっぱりジャンは
今すごくピンチな状況にいるんじゃ……
でも男子トイレまでリヴァイを
呼びに行くわけにもいかない。
今自分がどうするべきか、必死に頭を回す。